-THE WASHINGTON POST-

日本の元気な影絵作家、藤城清治
ワシントン・ポスト
2005年2月17日
80歳の芸術家、藤城清治が、質の高い、キッチュでグルーヴィーな作品で日本大使館広報センターのギャラリーを賑わせている。多くの人に愛されている日本美術界の重鎮による本作品展は、「光と影のシンフォニー」という堅いタイトルからは想像し難い、虹のように鮮やかでカラフルな切り絵が織りなす可愛らしいキャラクターと、繊細かつ優美な風景で溢れている。照明のおとされた薄暗いギャラリー内で、箱にはめ込まれた作品を背面からのライトで照らし出す展示方法は、ステンドグラスとテレビアニメを組み合わせたような効果を生み出している。大きい目の人魚 、ちゃめっけたっぷりの仔猫、そしてゴーゴーブーツを履いた小妖精たちなど、40年代から作り続ける藤城影絵作品は、観客を魅了するエネルギッシュな現代日本美術の先駆的存在といえる。水玉模様を愛する同郷の前衛芸術家、クサマ・ヤヨイのように、藤城も本展示作品のうち数点に合わせ鏡や水のプールを併用し、果てしない世界を映し出す。読者諸氏は新聞を置き、直ちにギャラリーへ足を運ばれたい。
ージェシカ・ドーソンー
   
   
 

CLOSE